Type: Movie
Director: Giuseppe Tornatore
Title: 鑑定士と顔のない依頼人 / The Best Offer
Year: 2013
Theatre: 日比谷TOHOシネマズシャンテ
Price: JPY 1,800
日本オフィシャルサイトYear: 2013
Theatre: 日比谷TOHOシネマズシャンテ
Price: JPY 1,800
Comment:事前に予告編を見ていたから、終盤でひっくり返るという話を聞いていたのに、すっかり忘れていた。エンディング・ロールを見ながらようやく概要に思い至るという自分の鈍さ、愚鈍さに、今となって思い至る。
詐欺はクイックじゃなきゃいけない。ゆっくり時間をかけて考えれば誰でもおかしいと思う。その時間をかけさせずに一気に巻き込んでいくのが詐欺、またはトリック。夜の雨の暴力シーンくらいまでは引き込まれて観てた。その後の展開のとんとん拍子に少々鼻白み、エンディングが心配になって来た。カンのいい人はもっと前から、そうではない人もその辺りでなにか気づくんじゃないかな。でも僕はまだ、トリックの映画だってことを忘れたままだった。
その後もあれよあれよで見てるだけで、ダンサーの絵をひっくり返したときにjimmyという名前が出てきても全体の構図に気が付かなかった。エンディング・ローでJimmyって誰だっけと記憶を巡らせて、ようやく思い至った。
でもトリッキーは楽しくて好きだな。映画も音楽も。鈍い人の特権かもね。
プロットの不満がひとつある。資産処分自体がフェイクだったことをヴァージルが見抜けないのも無理はなかった、という事を訴えるエピソードが欲しかった。イベットソン家のコレクションは、単独のオークションに値する程にスジが良いのだから、業界の第一人者であるヴァージルは、なにかしらのダブル・チェックをしたはず。そんなコレクションなら、保有者が明確な作品か、作品自体の存在が知られていないような発見のどちらかが含まれているはず。そのような作品に真贋に際しては、まず十分な情報を収集しているはずで、そのようなプロセスをどのようにしてパスしたのか興味がある。
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